文字組まめ知識…級数

  • 2012.12.20 Thursday
  • 17:06
今回は文字のサイズについて書いてみたいと思います。

文字のサイズの単位には色々ありますが,おおまかに分けて,ポイントが使われることが多いです。

ポイント(=P)の方はインチが基本になっているのに対し,は日本語独特の単位で,簡単にミリに換算出来る,日本人にはとってもありがたい単位です。


というのは,もともと写植で使われていた,レンズの大きさを表す単位です。


あ! ちなみに写植っていうのは,写真植字の略語。

写植機を使って文字を印画紙やフィルムに印字して,版下を作ることです。

写植機には多くのレンズが組み込まれていて,ネガ文字盤を透過させて,文字などを拡大・縮小したり,縦長・横長にしたり,斜体にしたりして,印字していたそうです。


は,欧文の場合は別ですが,和文なら,基本,漢字でも平仮名でも約物でも,同じ計算が成り立ちます。


1級0.25ミリ四方

つまり,10級なら2.5ミリ四方

20級なら5ミリ四方と,端数が出なくてとっても計算がしやすい便利な単位です。


ちなみに…

1ミリの4分の1であることから,「Quarter」のイニシャルを取った「Q」を当て字にすることが多くて,20級なら『20Q』と書いたりします。


さて。

どうして計算がしやすいと便利なのか?

組版ソフトで作成する文字ボックスの大きさの計算が簡単にできます!

また,文字ボックスの必要がないIllustratorの場合でも,結構文字の大きさを計算する機会はあります。

チラシなどを作成する際のラフを描くときでも,文字のスペースをどのくらいとっておけば良いかが分かり易い!とか…

文字の周囲を罫線で囲む時のボックスの大きさを計算しやすい!とか…


例えば…

まずそんな級数で文字を組むことはないけれど,分かりやすいので,100級を例にとってみます。


文字が100級で1字だと,100Q=100×0.25=25ミリ角

もっと簡単に計算するとすれば。

100Q=100÷4=25ミリ角


06_01


その周りに文字から左右天地それぞれ1ミリずつ空けて四角の囲みを墨罫で入れるなんて時の計算だって…

囲みの大きさは,25ミリ+1ミリ+1ミリで,27ミリの四角を描けばいいと,簡単に分かります。


06_02


小学校の低学年で習う計算で充分事が足りますo(^-^)


また,すでに印刷されている文字の級数を調べる時だって,ミリから換算すればとっても分かり易い!


ただ,知っておかなければならないのは,文字にはボディってものがあるってことです。

文字は,正方形のスペースの中にデザインされるんですけど,その正方形いっぱいで作られているわけではなくて,そこから少し余裕をもって作られます。

もし,いっぱいいっぱいの大きさで作ってしまったら,隣の文字同士がくっついてしまいます(^_^;


その外側の正方形のスペースを仮想ボディと言い,実際に文字が接する内側の四角を実ボディ(字面)と言います。

そして,その仮想ボディの大きさが級数と呼ばれる部分です。


06_03


この実ボディは,書体に寄って大きさが異なるので,同じ級数でも,小さく見えたり,大きく見えたりします。


06_04


その上,ひらがなと数字,漢字では大きさが違うように見えます。


06_05


なので,級数表などを使って文字の大きさを調べる時には,1文字だけで判断せず,必ず数文字単位で調べることをお薦めします。


06_06


級数ってポイントより取っつきにくいらしいですが,(日本語の)文字を主とするデータを作成する際には是非!

で組んでみてくださいませ(^▽^)


「you-and-ku」でした。

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